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善き人のためのソナタ

とある講座で鑑賞したのであるが、前半はとてつもなく退屈だった。
アカデミー賞外国語映画賞だそうだが、そういう賞の説明はいいからもう少し編集して90分以内にまとめろと。(w


予告編でピアノ曲が流れるが、これが邦題となった善き人のソナタ、


原題はDas Leben der Anderen(The lives of others)、その中で奏でられる曲が
Die Sonate Vom Guten Menschen ,Vomに"のための"という意味はないそうだ。
http://www.amazon.fr/Gabriel-Yared-Piano-Collection-collectif/dp/184609223X/ref=sr_1_13?ie=UTF8&s=books&qid=1257475744&sr=8-13
ピアノ曲の楽譜がアマゾンfrで売っていたので注文したぉ。



東ベルリン1984年


=================ここからはネタバレも含んでいます=================
壁の向こうの雑誌シュピーゲルへ東の現状(自殺者が増えている)を党に隠れて
投稿していた劇作家ドライマンと同居中の女優クリスタマリアジーラント
がドイツ民主共和国(DDR)の秘密警察シュタージの監視の対象になる。
女優の劇を見た党幹部が彼女のことを気に入ったという理由だけで。

噂に聞いた東ドイツの盗聴、監視とはかくも深く静かに進行していたのか。

監視役をさせられていたのが主人公の『善き人』ヴィスラー大尉(明日の喜多善男似)

家中いたるところに盗聴器が仕掛けられているとも知らずに西側へ投稿し続けるドライマン
一方クリスタマリアは党のためなら身をもささげるということで無理やり党幹部の愛人にさせられる。

そんななか、現状に失望して作家の友人が自殺するのだが、その前に1冊の楽譜を託す。
その楽曲をアパートのスタインウエイの木目調グランドピアノで奏でる作家。

旋律は12音階に近く、シベリウスを思わせる響き。
盗聴していたヴィスラー大尉の心にも東ベルリンの人々の、抑圧されているが解放されたいのだという願いが届き始める。

というストーリー。

むしろこの映画のタイトルは『ピアノは壁を越えて』とかどうかな。
善き人のためのソナタとか抽象的過ぎる感じも。


クリスタマリアジーラント、東ドイツの真珠と称された女優を演じたのが"マーサのしあわせレシピ"のマルティナ・ゲデック
"マーサのしあわせレシピ"は先月12chで放送していたのをたまたま観ていた。
なんかメリルストリープの若いころに似た女優さん。
シシー(オーストリア后妃)役もTVで。
http://www.martinagedeck.com/


物語のキーとなる、記事を投稿したタイプライターの隠し場所を逮捕されて尋問されたクリスタマリアがなかなかしゃべらないのだがヴィスラー大尉の問いかけでとうとう場所を教えてしまう。なぜヴィスラー大尉は女優にタイプライターの隠し場所を言わせることが出来たかといえば、盗聴していた彼は彼女がドライマンよりも舞台女優としての自分を重視するだろうとわかっていたから。
場所を教えれば女優に復帰できるよ。と誘導したのだった。(ドライマン、カナシス)

女優は仲間を裏切ることになるのだがもともとクリスタマリアを信用していなかったドライマンはタイプライターの隠し場所を移しており、家宅捜索では発見できない。

自分がしゃべってしまったことで気が動転した彼女は白いバスローブのまま表に飛び出してトラックに轢かれて死んでしまう。

なんかマルティナ・ゲデックさんのシャワーシーンが2回出るのってサービスショットなんでしょうか。(w

反対側の車線の車の中で一部始終を見ているヴィスラー大尉。
結局自白させることには成功しても証拠のタイプライターを見つけられなかったのでヴィスラー大尉は盗聴係より格下の手紙開封係に。
地下室で熱線を当ててすべての郵便物の封を開封するのだ_( (_´Д`)_。
(検閲すごいよ、東ドイツ)


5年後、1989年11月9日、ベルリンの壁崩壊、
(;´Д`)すべてが変り、検閲を受けていた個人情報記録も公文書館で閲覧できるように。
クリスタマリアが演じていた劇を他の女優が演じる劇場の客席から、いたたまれなくなってロビーに出ると、クリスタマリアの元愛人の元政府高官もロビーに出てきていて、そこで初めて自分の部屋が役人に監視されていたということを、聞かされる作家。

(;´Д`)気付いてなかったんかい。
っていうかオサーン二人、失った東ベルリンの真珠を懐かしむ気まずい空気。

監視していた人物を特定し、探し当てると、ヴィスラー大尉は郵便配達夫をしている。
やぱーり壁が崩れた後も手紙に関する部署で地味に働いているモヨリ。
それを見た作家は何か気が済んで、その場を去る。

2年後、前と同じように郵便物の入ったカートを引いてベルリンの通りを配達してあるくヴィスラーの目に、本屋のショーウインドー一杯にディスプレイされた作家ドライマンの顔写真が飛び込んでくる。

静かに本屋に入っていってDas Leben der Anderenを手に取るヴィスラー。
ページをめくると、HGW XX/7(ヴィスラーのコードネーム) へ贈る。と。

にやりと微笑んでレジに本を持って行く

レジの人
「贈り物ですか?ラッピングしますか?」
ヴィスラー
「いえそのままで。私の、ですから」