キッチン
イタリア人のコゼッタが漏れが日本人とわかると、吉もとバナナが好き。つぐみ、キッチンとかいったので、調子を合わせて、うんうん。いいよねー、バナナ。などとこたえていたのだが実は読んだ事がなかった。母国人の流行作家の代表作くらい知らないとまずかなと思ってキッチンをみてみることに。
本をよむよりも、結構すきな川原亜矢子さんが主演をしていて、それもずいぶん若いころの作品なので、どうだったんだろうという興味もあって、ビデオを借りてきました。
キッチンはイタリアですごく売れたらしい。
淡々と日常を描いているのだが、一般的日本人の日常とはかけ離れている。個人主義の徹底したヨーロッパで売れるのもうなずける。
個が、孤立して他者を拒否するのでなく、他者も自分も独立した『インディペンデントな尊厳』とでもいえるものをもって対等に交際?関与していっているのが潔い。
オカマになった父(母)役のおじさんはいまはシャープの液晶ビューカムの宣伝をしているおじさんだ。
いまだったら篠井英介*1とかいう人がやったらはまるのかなとも思ったが、液晶ビューカムの人も、ものすごく芸達者でトッツィーのダスティンホフマンよりも自然。
川原亜矢子さんは、笑顔がいまとおなじだ。吹っ切れていてクール、チャーミング。
監督は森田という人らしいが、もっと荒削りでもよかったかも。ラストシーン近くの誕生パーティーなど、まったりしすぎ。
彼女(みかげ)の夢の中に、ラーメンが出てきて、おきてみると彼氏がラーメンを作ろうとしていたシーンは、ラーメンよりもお好み焼き*2ではだめなのかな。と思った。(これは趣味の問題ですね。)